えまノート

グラフィックデザインの仕事や転職のこと、勤め人だった頃からフリーになった現在のこと、ブログのことなどを綴っています。

グラフィックデザインは視覚言語のようなもの

2016/06/26

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グラフィックデザインは視覚言語のようなものだと私は思っています。

>>>デザインは整理整頓 — デザインの定義2で、グラフィックデザインは「コミュニケーションデザイン」のひとつで、「誰かが誰かに伝えたい情報をわかりやすく効果的にみせること」だと書きました。

そして、>>>グラフィックデザインにオリジナリティは必要か?では、オリジナリティを出そうとしなくて良いということを書きました。

グラフィックデザインは「造形」というものを使って、何かを表現していきます。
「誰が見てもそう思う」「誰が見てもそう感じる」というところをわかっていかなければならないものです。
だから、オリジナリティというよりも、むしろ、誰でもが共通してそう見るだろうということを作っていくものなのです。

グラフィックデザインには文字や文章も登場します。日本語ならそれは読めば意味はわかるものですが、
ただ、文章がプレーンなテキストで書かれているというような状態だと、読まなければわからないのです。

グラフィックデザインでは、読むより前に、「見ればわかる」というところに落としこんでいく必要があります。
これが視覚言語というところです。

視覚言語として使う言葉は、

テクスチュア

の、造形の3要素と呼ばれるものです。

「楽しい」ということを表現するのに、どんな色を使えば人に伝わると思いますか?
白と黒のモノトーンよりも、赤や黄色や色々な色を使った方が楽しく見えそうな気がします。

「注意!」
というのを表現するのに、黄色の三角形にブラックのビックリマークを使えばすぐに伝わります。

「安いよ!」「お得ですよ!」
というのを表現するために、真っ赤な太い大きな文字で値段を「ドバッ」と大きくしてみるというのも一つの方法です。
新聞の折り込みチラシには、良いお手本がたくさんあるかも知れないです。

「清潔感」を表現するのには、ビビッドな赤や黄色よりも、やさしいトーンのブルーやグリーンの方が伝わりやすいかも知れません。

「高級感」を演出するために、ゴールドを使うこともあります。
黄色系のベージュの濃淡のグラデーションで、ゴールドらしいテクスチチュアを作ることもできます。

このように、さまざまな「伝えたい内容」「伝えたいメッセージ」を、色、形、テクスチュアに置き換えていくことが、グラフィックデザインなのです。

ところで、
「なぜわざわざこんな風に置き換えなくちゃいけないの?「楽しい』なら「楽しい』と書いておけば良いじゃないか?」
と、疑問に思うかも知れません。

本当に、置き換えるなんて、とても面倒で手間ひまのかかることなのですが、
なぜそんなめんどくさいことをするかというのは、
「その方が効果があるから」
なんです。

「読む」ということは、「読まなければ伝わらない」ということでもあります。
でも「目に飛び込んでくるもの」を「見ないようにするのは難しい」のです。

一発で多くのメッセージを伝える力がグラフィックデザインにはあるのです。

●伝えたいイメージを伝えるための色選びとして、オススメな本があります
>>>カラーイメージスケール 改訂版(アマゾンヘ)


¥1836

この本は、伝えたいイメージを表す「ことば」をみつけて、それを表現するための「3色」を選ぶ手助けをしてくれる辞書かわりに使えます。

後ろの〈索引〉に〈イメージ語180語〉というのが載っています。

例えばその中で
「アクティブな」という言葉を見てみるとします。(少し引用させていただきます)

いくつかの候補として、載っているページが書かれています。
その中の一つ、24ページを見てみると…

「アクティブな」という色の組み合わせが見つかります。
この24ページに出ている色の組み合わせは

だいたいこんな感じの色の組み合わせです。

DTPをやっている側にとって、この本の一つだけ使いにくい点を言うと、CMYK値が載っていないということだけです。
ですが、特に初心のうちは、自分の目で色を見て、「CMYKだと、このくらいの色だろう」と予想し、色見本帳で確認したり、MacのDTPソフトのカラーパレットで同じような色を選んでみることも、良い目のトレーニングになるはずです。


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もう一つ
「キュートな」という言葉を調べてみます。
いくつか候補が載っていますが、51ページに載っているのを見てみます。

だいたいこんな感じの色の組み合わせです。

自分の作っている作品のイメージを「キュートにしたい」と思ったら、この3色を使って配色すると、そのイメージを通じて、見る人には「キュートな」という言葉が伝わるというわけです。

この本以外でも、本屋さんのデザイン本コーナーへ行ってみると、他にも「イメージを伝える色の本」のようなものが見つかるかも知れません。CMYKで色指定が書かれているものもあるかも知れませんし、3色ではなく5色のものもあるかも知れません。

自分で使いやすそうなものを見つけて、仕事や作品作りに使ってみてください。

色指定が早く簡単にできるだけでなく、「他人にはどんなイメージで伝わるのか」ということを客観的に知る手がかりにもなります。
たいていのことは、考え込んでしまうより、調べた方が早いです。調べるためのツールとなります。

また、色々な色の組み合わせを見ることによって、自分自身の引き出しも増えていくでしょう。

まだ一度もこのようなものを見たことがないのであれば、一冊は持つようにした方がいいと思います。
見ているだけでも楽しいですし、色選び、色指定の裏付けがとれるので、自信にもつながります。

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-デザイン初心者