えまノート

グラフィックデザインの仕事や転職のこと、勤め人だった頃からフリーになった現在のこと、ブログのことなどを綴っています。

文字Q数 (文字サイズ) --- 雑誌のデザインでの決め方

2016/11/10

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文字Q数 の決め方についてお話ししたいと思います。雑誌の記事のデザインを例にあげています。
未経験や初心の方に向けて、わたし自身の主観もふくめてお話しします。

まず、確認のため、Q数というのは級数とも書きます。
「きゅうすう」と読みます。

DTPの場合、おそらく一番多く使われる文字サイズの単位の表現で、0.25mmです。
4Qで1ミリです。

ミリ単位のものを4で割る。
Q数を4倍するとミリ単位になる。

ということを覚えておくと便利です。

ですから、何かの文字のサイズをQ数で知りたいと思ったら、
だいたい普通の定規で計ることができます。
(「計れる」と言い切りたいところですが、
これには理由があり、また別の機会に触れたいと思います。)

2mmだったら8Qということです。

それでは、本題です。


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●最初に本文のQ数を決める。

わたしは、特に、初心の方にオススメな作品として、
「雑誌のリデザイン」を挙げていますが、
その前に「雑誌のレイアウト模写」をするとやりやすいとお伝えしています。
>>>雑誌のレイアウト模写 と文字に関するベーシックな注意点

レイアウト模写をするときにもそうなのですが、まず、「本文のQ数」というのを正確に割り出してみましょう。

すでに発行されている雑誌の仕事では、
「本文のQ数」は、すでに雑誌ごとに決まっていることが殆どです。
だから、本文が何級かということは、考えるよりも、自分の扱う雑誌のデザインのルールの一つとして「知ればいい」ものです。

でも、未経験のうちは、そういうことはわからないので、自分で観察して計って割り出す必要があります。
また、実際の仕事では、「こんな感じの雑誌にしたい」などと思ったとき、参考にしたい雑誌の本文の級数や行間などを計って割り出すことができれば、それを真似して使うことができます。

わたしの個人的な考えでもありますが、雑誌の雰囲気は、「本文がどうなっているのか」ということで、ものすごく左右されると思います。

一概にはいえませんが、20代くらいまでの若い人向けの雑誌の本文は、10Qから12Qくらい、
30代くらいからの人を対象にしていれば、13Qから14Q
高齢の人向けのものだと15Qのものもあります。(16Qにしてほしいといわれたこともあります)

これは、高齢者の方が視力が悪く、若い人の方が視力が良いからという面が大きいのですが、別の見方をすると、本文のQ数を下げた方が若々しい感じになるとも言えるのです。

もちろん、「本文がどうなっているか?」ということは、Q数だけの話ではありません。
・フォントは?
・字間が詰まっているかどうか
・行間が何級か?
・段組みは?
・余白は?(ページのマージンや段組み開きぐあいなど)
・行数、1行あたりの文字数、版面のサイズ
など、本文の状況を決定づける要素は色々あります。

高級感を演出したいなら、行間は広めに。
マージンや段間など、余白になる白い部分を十分にとったり…

写真やイラストのような絵柄がほとんど載っていない、文字ばかりのページがあったとしても、その本文の状態だけで、雑誌の雰囲気は相当決定されるのだということが想像できるのではないでしょうか?

本文を決めて、それを基準に考えると他の要素の文字サイズを決めるのが楽になります。

「マネをしたい雑誌をみつける」(組見本のひとつと考えると良いです。)
「その本文の状態をまずそのまま再現してみる」
「自分の扱う媒体に合わせて修正したり、調整する」

というようにすると、楽に求めている雰囲気を表現できると思います。

●本文とくらべて「小さいか」「大きいか」

本文の級数(Q数・サイズ)を決めたら、実のところ、他の要素は、ある程度自動的に決まってきてしまいます。

・写真のキャプション
キャプションは、本文とくらべてたいてい「小さい」です。
どのくらい小さいかというと、2〜3Qは小さくした方が良いと個人的には思っています。
本文が10Qなら、少なくとも8Q以下が良いと思います。
1Q程度の差だと、あまり差がわからないからです。
それでも、キャプションの最小サイズは7Qが限度だと個人的には思っています。

キャプションに見出しがついているときは…
キャプション自体の本文と同じQ数か1Qアップした程度で「文字の太さを太く」したり「文字に色をつける」などで、「ちょっとだけ」目立たせます。

キャプション…というより、写真にアイキャッチ的に文字がついているときは…
文字というよりは、飾りとみなして、文字サイズの概念からはずします。

・見出し
本文よりも通常は「大きい」です。
ですが、見出しの場合は、「大きい」という概念よりも「目立たせる」と考えた方が良いと思っています。
特に見出しのレベルが「小見出し」「中見出し」「大見出し」などと別れている場合、見出し同士の間でも差をつけなければなりません。

中には見出し自体が5段階まで設定しなければならないというようなこともあります。
こういう場合は最も小さな見出しは、本文とQ数は同じままで「太くする」だけにしておくこともあります。
本文が明朝なら見出しはゴシックにするだけとか…

「目立たせる」ためのアレコレ。
・サイズ(Q数)を大きくする
・太くする(太いフォントを使う)
・フォントを変える
・スペースを与える(2行どりにしたり3行とりにしたり…)
・アイキャッチをつける(●をつけたり何かオブジェクトを飾りにする)
・ラインをひく
・帯や地アミをひく
・白抜き文字にする
・はみ出させる
・色を変える
などなど…見出しは実はかなりデザインの面で遊べるところでもあります。

・リード文
本文の冒頭に来ている場合は、本文と同じ級数のまま、文字を太くするだけのこともありますが、
キャッチコピーやタイトルの説明の場合は、本文よりも大きいです。

・タイトルやキャッチコピー
本文よりも大きいというだけでなく、
そのページの中で最も大きく目立たせる必要があります。

十分に大きくしたり、広い空間を与えるなどスペースどりを考えたり、
メインの写真の中に配置したり、ビジュアルをからめたり…
タイトルは最もデザインの面で遊べるところでもあります。

また、タイトル周りのデザイン処理は、
リデザインするときに、最も変えるべきところです。
ここを変えないと、「デザインを変えた」ように見えません。

1ページに「十分ひびきわたっているか」ということが大事です。
見開き2ページなら、2ページに「十分ひびきわたっているか」。

ですが、特にタイトル(やリード文)の文字の目立たせ方は、

「文字のサイズと余白のバランス」が大事です。

別の記事で、もしカッコ良く決めたいなら、
「文字のサイズは可能なかぎり小さく」
ということを書きましたが、
タイトルのエリアに十分な広さを割り当てていれば、
文字自体を巨大にしなくても「十分ひびきわたり」ます。

また、元気な感じにしたり、
ぎゅうぎゅう詰めの盛りだくさんな感じが欲しいときには、
わざとタイトル文字を大きく、
字間や行間もツメたりすることで表現できます。

・コラム
コラムは、囲みなどをつけて、本文の流れとは別に配置されます。
コラム自体、「コラムのタイトル」「コラムの本文」などの要素を持っています。

コラムの見出しは目立たせる必要性に応じて一概にはいえませんが、

コラムの本文は、どんなに大きくても
本体の本文と同じサイズが良いと思います。
でも、写真のキャプションよりは大きい方がいいです。

コラムの本文が、本体の本文と同じQ数のときは、
フォントや色を変えたりして差別化する必要もあります。

●雑誌の 文字Q数 (文字サイズ)決定のまとめ

1 まず、本文の文字サイズを決める(サイズだけでなく他の要素もですが…)
2 それ以外の文字サイズは本文よりも「大きいか」「小さいか」

一つ絶対値として本文のQ数を決めたら、
あとは、相対値で決めていきます。

雑誌の文字サイズ説明

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