えまノート

グラフィックデザイナーは、どんな人たちと一緒に仕事をするのでしょうか

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グラフィックデザイナーはどんな人たちと一緒に仕事をするのでしょうか? ということについてお話ししたいと思います。

広告系のデザイン会社や制作会社の人間関係を図にしてみました。
ほんの一例です。もっと大きな会社もあります。
これからグラフィックデザイナーになろうとする方が、「どんな役割の人たちと仕事をするのか?」をイメージするための一助となればと思います。

グラフィックデザイナーを「絵を描く人」と思っている人がいますが、そうではなく、
グラフィックデザイナーは「アートディレクターの下にいて、イラストレーターやカメラマンに指示を出したりもして、制作するものを全体的にコントロールする人」という感じにとらえるといいと思います。
グラフィックデザイナーは、仕事そのものに、ディレクション的な要素を含んでいます。

アートディレクターと呼ばれる人ががいないこともあります。
デザイナーが自分一人というときは、自分で自分のアートディレクションを密かにすることになりますが、かなりやりたい放題です。
「OK」か「NG」かということは、最終的には上司やクライアントが決めるので、仕事は流れていきます。
未経験のときは、厳しいアートディレクターが上司としているような環境の方がいいかも知れませんが、それが全てではありません。

最初からフリーランスという人は、最初から自分で自分のアートディレクションをしていくことになりますが、それに近い状況だということになると思います。

アートディレクターの役割の一つは「ジャッジすること」です。
この記事で「自分で自分のアートディレクションをする」と書いたのは「自分で自分の作ったもののジャッジをする」という意味です。

●「コピーライター」と「ライター」の違い。
コピーライターは広告系の仕事です。広告の「キャッチコピー」を書いたり、商品に関する説明の文章を書いたりします。
キャッチコピーは、コンセプトに関わることなので、アートディレクターやグラフィックデザイナーが、デザインとセットで考えてしまうこともあります。

ライターは取材して記事を書く人で、編集系の仕事です。編集者が記事を書くこともあります。


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●「指示」と「指定」の違い
「指示」はデザイン業界に限った言葉ではなく、「こうしてください」ということです。上司から部下へ、上流から下流へ「指示する」ということです。

「指定」はデザインや編集や印刷にかかわる特有の言葉です。
CMYKの色指定、文字の書体やQ数指定など、他のデザイナーやDTPオペレーターといった、データを扱う人へ、原稿に赤字などで書くことです。
書き方に一定のルールがあります。
DTP化される以前は、版下作成のための指示でした。
デザイナーがオペレーターへデータを渡すことを前提にしている場合は、デザイナーのデータ自体が指定の役割を含んでいます。

●エディトリアル系のアートディレクター
雑誌全体のアートディレクションをするという面では、アートディレクターという人を置かず、編集者がその役割も兼ねていることも多いです。

●その他の登場人物
・プランナー:アイデアマンのような人。(ディレクターは現場をしきるところまでやりますが、プランナーはアイデア出しだけ。広告系)
・校正/校閲:広告系でもエディトリアル系でもどちらでも、社内にいたりいなかったりです。校正はデザイナーも自分でもやります。
・プロデューサー:仕事を発生させる人。お金のことまで決められ、制作に関する営業という感じです。


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