サイトアイコン えまノート

40代、三度目の転職 — デザイナーとして40代で転職活動したときのこと 6

sponsored link

●40代、三度目の転職

三度目の転職のときは、もう、自分はデザイナーでなければならない、というか、
もう、この仕事は自分の天職だという風にに感じていたので、
何も迷うことはありませんでした。
44歳になっていました。

ただ、正社員としてやって行こうか、どうしようか、ということは迷いました。
何となく正社員になりたくなくなっていたのです。

正社員の一番の醍醐味は「雇用の安定」にあると思います。
でも、私は数回に渡る「クビ体験」により、
「正社員であっても雇用が安定しているわけではない」という結論に達していたのです。

それから、一年後に、フリーとしての仕事だったら紹介できるという話が、
知り合いからもたらされました。

それを考えつつ、ひとまず派遣で食いつなごうと思いました。

短期の派遣を紹介してもらえたので行くことにしました。
最初は2週間でしたが更新され、一ヶ月契約になりました。
それがさらに数回更新され、三ヶ月契約になり…
気がつくと一年経っていました。

仕事仲間とも気が合い、楽しい職場だったのですが、
残念なことに取り組んでいたプロジェクトが終了することになり、
契約も皆で更新されないことになりました。

早い段階で知らせてもらえたので、次の準備ができました。
わたしは仕事への気力が充実していたことや、
数回にわたる転職活動のせいで貯金も底をつきていたので、
今回は、失業保険をもらいながらゆっくり転職活動というのではなく、

「絶対にすぐに次の仕事をみつける」と、腹が決まっていました。

でも、一年前の知り合いの紹介の話は断ってしまいました。
知り合いに一生頭があがらないような状態も嫌でした。

本当の本音を言えば、派遣が一番良かったのです。
気楽ですし、何よりも残業代をきちんと払ってもらえるからです。


sponsored link



デザイナーとして勤めたことがある方ならよくご存知かと思いますが、
デザイン業界は、残業代はすでに基本給に入っているという理屈を言われたり、
支払いの上限が決まっていて、それを超えるものは払わないなんてことはザラです。

派遣会社数社に連絡をとり、それぞれ紹介してもらいました。
それで、契約が終了した次の日から、もう、次の仕事に行くことになりました。

これが40代、四度目の転職となります。
転職後、間もなく45歳になりました。

この会社は、しばらく派遣で勤めてから直接雇用となり、今もこの会社に勤めています。

「デザイナーとして40代で転職活動したときのこと」は以上です。

読んでくださってありがとうございました。


この経験を通じて、何かひとこと教訓みたいなものを得たとすれば
「腹が決まると早い」ということでしょうか。
本当の本音の部分で
「自分はこうしたい」というところがはっきりすると、
自動的に行動してしまっていることに後から気がついたりしたのです。

クビになった会社のことを考えても、
表面的な直接的な原因はどうあれ、
「本当はその会社にいたいと思っていなかったから」
というのが、本当の本当の本当のところだと思うのです。

<1へ戻る <2へ戻る <3へ戻る <4へ戻る <5へ戻る

sponsored link
モバイルバージョンを終了