自分が仕事でデザインした作品の著作権は、誰にあるのかと悩んだことがあります。
色々調べましたが、「会社に勤めていればその会社に著作権があり、個人ならば自分に著作権がある」というのが正しい理解のようです。
クライアントがデザイン会社に依頼し、デザイン会社が社内のデザイナーに頼んだら、著作権はデザイン会社にあります。
クライアントがデザイン会社に依頼し、デザイン会社が外注デザイナーに頼んだら、著作権は外注デザイナーにあります。
(クライアントに著作権はありません。)
注)わたしの理解をまとめたものです。間違ってたらゴメンナサイ。
勤めていた頃は、このことにとてもジレンマがありました。フリーになって一番良かったのは、自分のデザインの著作権が自分にあるという事実です。
でも、本当に事実だけですが。
特にクレジットなどを入れている作品はひとつもありません。でも、もし究極「誰の著作権なのか?」という問題になったときには、自分のものだと堂々と言える可能性がいいですね。
勤めていると、いくら頑張って作ったものでも、著作権は会社にあるというのが、法的な事実でした。
仕事によって、著作権まで買い上げるような契約でもしない限り、法的には、自分の著作権は守られています。
お客さんは自分が作ったと思っている
それでも、お客さんは自分たちに著作権があると思い込んでいるようです。「自分たちが頼んだ」という意識がそうさせるのでしょう。
また、クライアントの間にいる、わたしに仕事を発注してくれる会社が、外注先である私に指示を出すと、「作らせているのは自分たちだから、自分たちに著作権はある」と思い込むこともあるようです。
現実問題として、こういう仕事の現場で、「著作権は私にある!」などと主張はしない方がいいと思います。まず間違いなく「メンドクサイ人」ということになり、仕事がこなくなるでしょう。やったことないから解らないですが。
この辺は、妻が夫を立てるかのように「まあ、そういうことにしておきましょう。」と、思っておくのがストレスにも摩擦にもならなくて良いかなと思っています。
本当には、著作権は私にあるのだから、余程のことがあれば法律が守ってくれるわけなので、まあどう思われようが良しとしておけばいいという感じです、今のところは。
著作権に関しては、「著作権は自分たちにあるのだ」と何故か思い込んでいるクライアントが多過ぎて、戦えない分野です。戦ったところで、仕事が増えるわけではないので、そのまま、みたいな…。
自分ひとりの力では、どうにもならなず、放置プレイです。