グラフィックデザインを始めたばかりの方に、「一番簡単な色えらび」についてお話ししたいと思います。
今、はじめて仕事をしようとしているとして、
すぐに適切な色を決めることができるでしょうか?
何を作っているかにもよりますが、まず、真っ先にすると、「しのげる」ということを書きたいと思います。
●色はあとで考える
雑誌のデザインすることを想定してみます。
もし、色を決めるのが難しいと思ったら、ひとまず、
スミ1色だけでレイアウトを仕上げてしまってください。
色はあとで考えます。
…………
レイアウトが出来上がりました。
もし、レイアウトの中にカラー写真があったら、
色をわざわざ考えなくても、それはもうそれで終わりでも良いです。
写真に色が入っているので、文字はスミだけでもいいのです。
●1色だけ追加する
それでも、色を使うなら、
・ポイントとして少しだけ
・1色だけ
追加してみます。
ポイントとして使うのは、
小見出しの文字の色とか、
小見出しにアクセントとして飾り罫を入れるとか
箇条書きの●の部分とか
ショルダーの部分や
タイトルの色、
リード文など、
全部でなく、バランスを見て、部分的に使ってみます。
さて、どんな色を選んだらいいでしょうか。
まず、とても簡単に調和がとれる色は
写真の中に使われている色から選ぶということです。
とても簡単なので、
迷ったらぜひやってみてください。
●カラーイメージスケールを使う
>>>カラーイメージスケール 改訂版
この本は、伝えたいイメージを表す「ことば」をみつけて、それを表現するための「3色」を選ぶ手助けをしてくれる辞書がわりになります。
自分の手がけている仕事や作品の伝えたいイメージに近い言葉をみつけて、この本でズバリその色を調べ、そのまま使ってしまうのです。
悩む必要はありません。強いて悩ましいといえば、いくつか候補があるうちの「どれにしようか?」ということと、「どの色をレイアウトのどの部分に使おうか?」ということだけです。
使い方は以下の通りです——————–
後ろの〈索引〉に〈イメージ語180語〉というのが載っています。
例えばその中で
「アクティブな」という言葉を見てみるとします。(少し引用させていただきます)
いくつかの候補として、載っているページが書かれています。
その中の一つ、24ページを見てみると…
「アクティブな」という色の組み合わせが見つかります。
この24ページに出ている色の組み合わせは
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だいたいこんな感じの色の組み合わせです。
もう一つ
「キュートな」という言葉を調べてみます。
いくつか候補が載っていますが、51ページに載っているのを見てみます。
■■■
だいたいこんな感じの色の組み合わせです。
自分の作っている作品のイメージを「キュートにしたい」と思ったら、この3色を使って配色すると、そのイメージを通じて、見る人には「キュートな」という言葉が伝わるというわけです。
この本の欠点としては、CMYKの数値が載っていないことです。
この点は、色見本帳と照らし合わせたり、マックの画面で見比べたりしながら、自分でCMYK値を割り出す必要はあります。
でも、このことも、初心のうちは、目のトレーニングになりますし、慣れればそれほど大変なものではありません。