えまノート

デザイナーとして40代で転職活動したときのこと 2

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●自信喪失やパソコンが嫌だ

わたしは何故くびになったかというと、
ひとことで言って「性格が悪かったから」くびになりました。

「もう、ガマンできない、一緒にやっていかれない」
(何だか離婚の台詞みたいですが…)

ということを言われたのです。

それで、自分の人間性に自信をなくしてしまいました。

失業して「ホームレスになったらどうしよう!!!???」という恐怖を感じる一方で、
こんな現実から逃げ出したくなりました。

そして、しばらくは本当に逃げていました。

外は真冬という時期でした。
わたしはしばらく家にこもって、編み物をしていました。

わたしは「ものをつくるのが好き」というのが根本的にある人です。
自分がデザイナーという仕事に就いたのは、多分この性質のせいだと思っています。

でも、何だかこのときは、DTPとかMacとか、毎日パソコンの画面に向かっていることがすごく嫌になっていました。
会社で感じていた閉塞感はこれが原因のひとつだったかも知れません。
何だか毎日、何かを作っているというよりは、データをいじくっているという感じでした。
長時間、パソコンのモニターを見ているし、わたしの人生の殆どは、この小さなモニターの中にあるように思えました。

ものすごく、アナログなことがしたくなったのです。
それで、このときは編み物だったのです。

数日間、セーターを編むことに逃げ込んでいました。
「わたしは、一体これから、本当にまた、デザイナーをやっていきたいのだろうか?」
などと考えながら、ひたすらセーターを編んでいました。

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