デザインの雑談

グラフィックデザイナーの資料の断捨離

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今日は、グラフィックデザイナーの資料の断捨離について書きたいと思います。

わたしはかつて、資料の断捨離をかなり徹底的にやったことがあります。
でも、「ほどほどに」が本当は良かったと思っています。

●参考資料について
天井まであるくらいの本棚2つ分くらい、資料を集めていたことがあります。
今はほとんど持っていません。
そして、なくてもあまり困っていないです。
これを断捨離した理由は、仕事をするのに資料に頼りすぎていることに気づいたことと、息苦しさを感じたからです。

自分で何かを作り出すよりも、情報ばかり追っかけているような窮屈な感じも出てきました。

でも、たくさん買い集めた時期と、それを全部手放してしまった時期と、
両方あったことは良かったと思っています。
何かどん欲に吸収したい時期はむしろあっていいと思います。
でも、どこかで自分のキャパに限界がきてしまった感がありました。

正直、手放すのにはかなり苦労しました。
作業のことではなく、気持ちの面で。
やっぱり、あれもこれも手元においておいた方がいいんじゃないかとか思って、
「もったいない」の連続でした。
でも、最後にはドバッと思い切り、ブックオフに売り払ってしまい、スッキリして、
います。
これに関してはあまり後悔してません。
何を持っていたか、とっさに思い出せませんし。

むしろ、アタマが空っぽになって、
もっと新鮮な新しい情報が入ってくるようになった感じがします。

●素材集
データが付いている素材集、これも処分してしまいましたが、
今なら、素材集は処分しないと思います。
飾り系とか好きで、いくつか持っていました。
今はネットでフリー素材も充実していますが、
凝った飾り系は、本にまでなっているものって、
やっぱりクオリティ高かったと思います。

今は仕事では、ネット上のフリー素材で間に合わせています。
勤め先では「経費をかけない」がモットーなので、無料のものをなるべく使いますが、


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●作品
自分の過去作品、これの断捨離が一番大変でした。
「自分で作ったもの」というのは、執着心も手伝って、
必要なのかどうなのかさえわかりにくかったのです。

結局、就職活動に作品を持っていかれる程度に最小限残し、
あとは全部スキャニングしてデータ化して、
年代ごとににわけてデータベースにしてあります。

でも、場所が許すかぎり、気に入っている作品は
処分しない方がいいというのが今の私の考えです。
(気に入っていないならば処分です)
これは、次の仕事につながる、デザイナーにとっての命綱ともいえるものだからです。

スキャニングした上で処分したものでも、
後で買えるものは買い直しました。

愛着と執着がごっちゃになっていて、
「必要かどうか」「使うかどうか」よりも、
「持っていたい」ならば、「必要なもの」なのだと後で思いました。

特に手描きのイラストなどは、処分しない方が良かったと今でも思っています。
後になって「あれがあれば良かった」といくつも思い出しました。
————————————————–
断捨離は「ほどほどに」という線引きは、
「持つべきものは持つべし」
「持っていたいものは持っていていい」
というところで、
「必要かどうか」で決めてしまうとおかしなことになってくると思います。

断捨離は、「どれを捨てようか」と、捨てるものに注目してしまいがちですが、
「どれを持っていることにしようか」「持っていたいか」と、持つものを決めて、
それ以外を捨てるのが正しい断捨離だと思います。

何もかも全部捨てなくていいのです。
お気に入りは持つべしです。

まあそれにしても、スキャニングしてデータ化してとっておくというのは、
場所もとられず良い方法だと思います。
作品だけでなく、本の一部分だけとっておきたいときも、
使える方法です。

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このブログの運営者


Ema。性別:女性 年齢:50代前半。グラフィックデザイナー。現在フリーランスデザイナー歴約2年。元勤め人デザイナー歴約15年(失業期間含む)。高齢でデザイナーになった高齢者デザイナーです。40代で3度解雇になるなど、転職経験も豊富。

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