ジャパンオープン2015 現地観戦の続きで、チームジャパンの男子二人、村上大介選手と宇野昌磨選手について書きます。
まず、村上大介選手。
プログラムがまず、とっても感動的で気に入りました。
ダイスくんの演技は、去年NHK杯でとても気に入ってしまいましたが、
今年もいい感じだと思います。
スピードがあまり出なかったのがちょっと残念でした。
スピード感て、テレビではあまりわからないけど、
現地だとわかりやすいものなんですね。
目立った失敗もあまりなかったのに点数があまり伸びないのって、
こういうところにも原因があるのかも知れません。
ただ、他の選手のスピード感の違いは実はあまりよくわからなかったんです。
というのは、わたしの席がショートサイドに面していたからだと思います。
ロングサイドの方が、多分スピード感の違いはわかるのではないでしょうか。
ショートサイドの利点は、双眼鏡で選手の動きを追いやすいというところです。
視界から選手が移動しにくいんですね。
その分スピード感は感じにくいのですが…。
ダイスくんの演技は、あとでテレビでも観ましたが、あの笑顔がいいんですね。
アメリカ暮らしが長いせいか、照れもなく、
笑顔でちゃんと観客に視線を向けることができます。
(4階席からだったので、生だと顔が見えないのは残念でしたが)
それから、今回のジャパンオープンのハイライトは、何といってもジュニアからシニアにあがったばかりの宇野昌磨選手でした。
驚くほど完成度の高い演技で185点という高得点をマークしました。
ソチオリンピックが終わった頃は、金メダルをとった羽生結弦選手が日本の新たなエースとして今後数年間君臨するかのように思われましたが、これは今後のエースの行方はわからなくなってきました。
宇野昌磨選手は昨年ジュニアの大会で世界を制しました。
全日本選手権でも羽生選手に続く2位。
ものすごい勢いで成長しています。
個人的には、今シーズン一番の注目選手です。
テレビだと、浅田真央選手の復帰戦ということを繰り返し(ちょっとうるさいほど)報道されていましたが、本当に現地のお客さんを、一番湧かせたのは昌磨くんでした。
最後のジャンプを降りたあたりから、もう、会場中も、わたし自身も、思わずずっと拍手を続けていて、最後は総立ちのスタオベでした。
こういうところ、テレビでもっと強調して欲しいですね。
テレビだけしか観てないと、真央ちゃんばかり活躍したのかと思ってしまいかねないです。
本当に、素晴らしかったです。
引退した高橋大輔さんをとても尊敬しているということで、似ているわけではないのですが、ジャンプだけではなく、一つ一つのエレメンツをとても大事にして、プログラム全体の完成度にこだわっているようなところは近いものを感じます。
ジュニアから上がったばかりとは思えないほど、完成度の高い演技でした。
ネット上で、パトリック・チャン選手が「クレイジーだ」とほめていましたが、
誰もが納得のダントツの一位だったと思います。
本当に、今回のジャパンオープンのチームジャパンは、
納得の最強チームでしたね。
羽生くんも出ていないというのに、スゴいことだと思います。
ジャパンオープン2015男子試合結果
1位 宇野昌磨
合計 185.48
技術点 99.48
演技構成点 86.00
2位 ハビエル・フェルナンデス
合計 176.24
技術点 86.60
演技構成点 90.64
3位 パトリック・チャン
合計 159.14
技術点 69.56
演技構成点 89.58
4位 ジェレミー・アボット
合計 153.72
技術点 69.28
演技構成点 84.44
5位 村上大介
合計 145.77
技術点 68.63
演技構成点 77.14
6位 ブライアン・ジュベール
合計 105.51
技術点 36.65
演技構成点 69.86