エディトリアル ポートフォリオ-未経験

雑誌のリデザインを就職活動ポートフォリオに載せる時のちょっとした工夫

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雑誌のリデザインを就職活動のポートフォリオに載せるとき、ちょっと工夫すると良いことがありますので、それについて書きます。ちょっとした工夫というのは、「キャプションをつける」ということです。

ポートフォリオに載せる作品にはキャプションを!

ポートフォリオに載せる作品に、キャプションをつけると良いというのは、雑誌のリデザインに限ったことではありません。

キャプションに何を書くのかといいますと、その作品に関する簡単な説明を書きます。例えば書きのようなことを、必要に応じて書きます。

・コンセプト(作品の目的や用途)
・いつ
・使ったアプリケーション

雑誌のリデザインだったら

雑誌『〇〇〇〇〇〇』20XX年○月号の「○○特集」のリデザイン(MacOSXX、InDesignCS6、PhotoshopCS6使用)

みたいな感じです。

面接に持参するだけのポートフォリオなら、キャプションがなくても口で説明できますが、提出するものには必要です。あった方が、見る人にとって親切だからです。

また、前回の記事(→ポートフォリオに載せる作品の著作権について-就転職活動で知っておきたいこと)からの話のオマケになりますが、

雑誌『〇〇〇〇〇〇』20XX年○月号の「○○特集」のリデザイン…云々

ということを書いておけば、引用元をハッキリ示すことにもなりますので、見る方からは「写真は雑誌から使ったのだな」とスグに理解してもらえます。

あまり心配はないと思いますが、念のために書きますと、これをゼロから全部自分が作った(写真など全て含めて)のだというようなウソを言ってしまうと、盗作だということになってしまいます。

ですから、雑誌のリデザインは、盗作というのとは全く別物です。

初心者が雑誌のデザインをするなら「リデザイン」が良い理由

また、初心者で、雑誌的なものをデザインしてみせようとするなら、すでに出回っている雑誌を利用するのは「手軽」という面だけでなく、その方が見栄えの良いものが作りやすいからです。

特に、写真についてそれが言えます。なぜならば、雑誌で使われている写真は、プロのカメラマンが撮影したものなので、写真としてのクオリティが高いからです。

もし写真の著作権にこだわり「全部自分で撮影したものを使おう」などとすると、それだけで多大な時間を消費した上、デザインの目的に合った良い写真までたどりつけないでしょう。

たとえば、ファッション誌のモデルを使った写真など、自分で撮影しようとしても、ほとんど不可能なのではないでしょうか?

もしそこに、無理して、知り合いにポーズをとってもらって撮影したようなクオリティの低い写真を載せたりしたら、(それが本当にとても良ければ別ですが…)「そういうクオリティの低い写真をチョイスしてしまうデザイナー」に見えて損をしてしまいます。

デザインは、なんだかんだ言っても「見た目が命」です。「写真はプロのカメラマンに任せたのだ」という設定で、雑誌のものを流用し、余分なエネルギーを使ってしまわないことです。

エネルギーは「どんなバリエーションにしようか?」と本来のデザイナーの仕事である「リデザイン」の方に注ぎましょう。

また、前回の記事の通り、「就職活動のポートフォリオへの使用は、私的利用の範囲内」なので、著作権法上、問題になる心配もありません。(ただし、ポートフォリオがWeb上に公開されている場合は、私的利用の範囲を超え、NGです)

元のデザインもファイルの後ろに入れておくと便利

また、面接に持参するポートフォリオなら、元の雑誌のそのページも切り取って、リデザイン作品の後ろにでも入れておくと便利です。

「リデザインしました」ということなら、相手は「元のものと比べてどうか?」と、元の雑誌を見たくなるものだからです。そういう時に取り出して、並べて見せると、「どこをどう変えたのか」ということが一目瞭然です。

このときに、キャプションに書いたような簡単な説明に加えて「こういう目的でリデザインしました」というコンセプトを言えると良いですね。

その雑誌の同じ号の、バリエーションの1つとして作ったのか、続き物なら、次の年にデザインをリニューアルするために作ったのか…など、制作するときから、コンセプトを決めて作ると楽です。

まとめ

少し話がそれてしまいましたが、雑誌のリデザインを転職活動のポートフォリオに載せる場合は、キャプションを使うと、著作権やコンセプトの面をフォローでき、便利だという話でした。

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このブログの運営者


Ema。性別:女性 年齢:50代前半。グラフィックデザイナー。現在フリーランスデザイナー歴約2年。元勤め人デザイナー歴約15年(失業期間含む)。高齢でデザイナーになった高齢者デザイナーです。40代で3度解雇になるなど、転職経験も豊富。

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