配色のアイデアについてお話ししたいと思います。
●好きな色ではなく必要な色
好きな色は何色ですか?
初心のころとか、デザインを始めるまえは、好きな色で配色をやってしまいがちです。
多分それは、まだ自分の中に、色々な配色のバリエーションが溜まっていないからでしょう。
好きな色はあって悪いことはありません。
ただ、「必要な色」の中から「好きな色」にする必要はあります。
●季節の色
ひとつ、仕事の現場でもよく使うことになる、
「季節感のある色」について考えてみましょう。
もし、考えても思いつかなかったら、
ネットや本で調べたりしてもいいです。
たとえば「四月の色」などと検索すると、何かしら手がかりになるものが出てくると思います。
そして、かなり無数に色は存在します。
わたしは、個人的に四月というと、真っ先に思い浮かべるのが
さくら色、
若葉の黄緑
です。
でも、こういう色も一色ではありません。
マゼンタを薄くしただけのピンク、
少し黄色をまぜたサーモンピンク、
中間的な色は無数にあります。
黄緑も、
ビビッドなものもありますし、
パステル調のものもあります。
黄色の度合いも無数にあります。
「今やろうとしている仕事に、どの色がふさわしいか?」
というアプローチをしてみてください。
クライアントの好みがあるかも知れません。
最終的に「どっちがいいか?」迷ったときだけ「好きな方を選ぶ」ということにしてみましょう。
最初から「好きな色」は持ってこないようにしましょう。
多分、デザインをやっていくうちに
好きな色とか嫌いな色とかいうのは、なくなっていくのではないかと思います。
「その場に、その作品に、その仕事に、そのクライアントに…ふさわしい、必要な、マッチする」
というものを考えると、「これが良いだろう」と思えた色こそ好きになるかも知れません。
どの色も好きになるでしょう。