文字デザイン に関して、文字をデザインするときに、最も基本的なことを書きます。
文字デザインに関しては、「読みやすく」ということをまず第一に考えるようにします。
文字を読みやすくするための基本的なことは色々ありますが、今回は「文字の組み方」(組版)についてです。
文字デザイン の基本 — 読みやすい文字の組み方
1 字間をあける
文字デザインで文字組みをするときに大切なのはまず、文字と文字の間のアキである「字間」を適度にあけなければなりません。
文字と文字がくっつきすぎてとても読みづらくなっています。
●これはさらに字間が詰まりすぎで、もはや「読めない」レベルです。
文字が詰まりすぎというよりは、重なって、読めない部分もあります。
2 行間をあける
それから、行と行のあいだである「行間」も適度のあいていなければなりません。
3 字間よりも行間を広くあけるのが基本
また、文章などでは、「字間よりも行間を広くあけるのが基本」です。
こうなってくると、タテ書きなのかヨコ書きなのかもわからないほどです。とても読みづらくなっています。
文字デザインの基本まとめ
文字デザインの悪い例をあげてみました。
悪い例はとても極端な例で、わざわざここまでやる人はあまりいないのではないかとは思いますが、わかりやすく説明するために、極端なものを使いました。
テキストエディターやワードなど、通常のテキストデータをあつかうソフトでは、デフォルトで適度に字間や行間が保たれています。
上で挙げた例は、InDesignでつくりました。
Adobe InDesignやAdobe Illudtratorのような高機能なソフトでは、自由自在に字間や行間を設定できてしまいます。
だから、悪い例ほど極端でなくても、近いことが起こることがあります。
特に、与えられたスペースに文章を全部おさめなければならないとき、文字を小さくして入れるかわりに、文字が大きいままで詰め込んでしまうと、悪い例のようなことを知らずにやってしまったりするのです。
レイアウトや他のビジュアルに気をとられて、本文やキャプションのような小さな文字に無とんちゃくになることがあります。
「読みやすさ」はスミからスミまで気をつかうのがよいと思います。
とてもベーシックなことを書きました。
ベーシック過ぎたかも知れません。文字を扱うことのできる多くのアプリケーションでは、そもそもデフォルトでそこそこきれいな字間、行間に設定されているからです。
だから、わざとやらないとここまでひどくはならないというレベルの話だったので、あまりピントこないという人もいるかも知れませんね。
でも、ここまでのレベルではなかったとしても、字間と行間のバランスを常に考えていないと、「文字を巨大にしてしまう」という醜態におちいってしまいます。
多くの人が誤解しているものの中に「文字は大きい方が読みやすい」ということがひとつあるのではないかと思いますが、本当に文字を読みやすくしているのは、字間と行間によって生み出される、文字のスキマの白い余白の部分なのです。
もちろん、文字はある程度の大きさは必要ではあります。
どんなに小さくても6Qより小さいのはNGだとは、思っています。
でもだからといって、スペースに対して、やたらと大きな文字は、読みやすいとは限らないのです。
「スペースに対して」ということが肝心なところです。
余白が大事なのです。