在宅の仕事 が、以前とくらべてやりやすくなったと思うことを書いてみます。
すでに周知のことばかりかも知れませんが、
自分なりに書いてみます。
まだ在宅で仕事をはじめたばかりで、
偉そうなことは何も言えないのですが、
それでも以前とくらべて
「これならばやれるかも知れない」と
思わせてくれたいくつかのことです。
特に、PDFとスマホのポイントは高いです。
● 在宅の仕事 の強い味方 スマホとGmail
わたしは去年携帯電話からiPhoneに変えました。
電車の中などで、スマホに夢中になっている人たちの気持ちが
全然理解できませんでしたが、
いったんスマホを持ってみると、
その気持ちがわかります。
とくに、複数のメアドを一度に受け取ってチェックできるのは、
すごく便利です。
スマホは電話機ではなく、パソコンなんですね。
しかも、通信に関しては、家のMacよりもずっと高性能です。
在宅の仕事をする準備として、
Gmailアドレスを新しくひとつとりました。
Gmailアプリをスマホに入れて、
そのメアドが受信すると、
音が鳴って知らせてくれます。
だから、メールを見忘れることがないですし、
何か他のことをやっていてもすぐに気づくことができます。
お客様(取引先?)への対応がすぐにできるわけです。
かつて在宅の仕事をしはじめて失敗したことのひとつ、
メールを見落として納品の請求に気づかず、
すごく怒られたことがありました。
Gmailアプリは、うるさいくらいにメールの到着を知らせてくれます。
すごくいいです。
● フォントの進化
★ モリサワパスポート
モリサワパスポートが発売されてもう長い年月が経過していますが、
わたしが以前フリーにチャレンジしたころは、
まだこのような便利なシロモノはありませんでした。
モリサワのフォントは、DTPでは欠かせないほど
ポピュラーなフォントですが、
かつては相当な金額で一つずつ購入しなければなりませんでした。
中ゴシックBBB
太ゴ
太ミン
見出しゴ
ゴシックMB101ファミリー
リュウミンファイミリー
新ゴファミリー
のような、ごくベーシックなフォントをそろえただけで、
何十万円?
(もしかすると100万円は超えてしまったかも?)
モリサワパスポートは年間約5万円。
それでも高いという人はいますが、
(そして私自身も、もっと安ければもっといいのにとは思いますが…)
多分、モリサワパスポート以前に本気でフォントをそろえようと思ったら、
モリサワパスポート10年分よりも高いにちがいありません。
ちょっと一人で在宅でやるにはハードルが高いですね。
だから、当時、フリーでも在宅でできる仕事は、
イラストレーターで作成してアウトラインをとって入稿すればいいような
ペラ一枚だけのものや、
イラストのように文字がないものだけで、
フリーとはいってもほとんどどこかに出向いてやっていました。
これは、支払い形態が給与ではないというだけで、
ほとんど勤めているのと変わりません。
もちろん、そういう時代でも、
もっと力のある人はやっていたとは思いますが、
わたしにとっては、在宅でデザインというのは不可能に近かったです。
★ オープンタイプ、TrueTypeのフォント
オープンタイプやTrueTypeのフォントが印刷でも使えるようになったことは
とても、在宅での仕事だけでなく、多くのデザイナーの助けになっていることと
思います。
フォーマットが決まっている仕事でなければ、
どんなフォントを使っても大丈夫なので、
人によっては、モリサワパスポートでさえ不要かも知れません。
実際、そういうデザイン事務所があります。
通信やパソコンの技術の進化
とにかく、
大容量、速い
ということが、あたりまえのようになりました。
相当な重いデータもGiGAファイルなどで送れますし、
びっくりするほど大容量なハードディスクもあまり高価ではありません。
また、画像処理がとても速いとか、
もう、このあたり、今さら言うまでもありませんが…。
Macがフリーズしなくなりましたし…。
校正チェックの主流がペーパーレス
校正チェックの主流がPDFになりました。
もしかすると、このことが在宅の仕事の最大の助けかも知れません。
やはり、紙で提出しなければならないとなると、
プリンターはあいかわらず高価で、相当なハードルです。
出力センターに出さなければならないのも大変です。
でも、今はほとんどの仕事を、色校や印刷直前まで、
PDFでチェックしています。
まとめ
わたしは、別の記事でも書きましたが、
クライアントや取引先の近くにいる方が、
相手へのサービスの面でも、
自分が仕事をもらう面でも
メリットがあり、
何が近いって、
「勤め人」として上司のとなりにいるのが
最も近いのだと思っていました。
「近いこと」の最大のメリットが、
「速さ」だとすると、
PDFとスマホのおかげで
もしかしたら、何も上司のとなりに座っていなくても、
同じ速度で仕事を納品することができるような気がします。
もちろん、それにしても、
仕事は人対人が基本です。
だから、何かしら信頼感をつくらなければ
仕事はゲットできないとは思います。
また、どうしても対面で打ち合わせを
しなければならないこともあるでしょう。
ですが、「速さ」の面では、
勤め人と在宅の差は、
ほとんどなくなったと言って良いのではないかと思います。