木下グループカップ ジャパンオープン2015を観戦してきました。
フィギュアスケートのシーズン開幕戦です。
会場は埼玉スーパーアリーナです。
フィギュアスケートの会場としては大きい方の部類だと思いますが、
ほぼ満席といっていいほどでした。
その原因は「浅田真央選手の復帰戦」だということにあるでしょう。
ジャパンオープンは、シーズン序盤の、まだ白熱してこない試合だ
というイメージでしたが、
現役復帰を宣言した今年の5月から、
真央ちゃんの復帰を心待ちにしている人が足を運んだのだろうと思います。
わたしはフィギュアスケートの生観戦は初めてなのですが
隣の席に座っていた人はときどき生観戦をしてきた人らしく
「ジャパンオープンがこんなに満席になるなんて初めて」
と言っていました。
チームジャパンは、4選手ともグッドジョブでした。
浅田選手は期待以上のよい状態で、武器であるトリプルアクセルも安定し、
演技には成熟が感じられました。
あとでテレビで見ても、オープニングが素晴らしいです。
真央ちゃんの演技でゾクゾクっていうの、あまりなかったんですが、
今回はすごくゾクゾクしました。
休養が良い充電になったのかも知れませんが、
わたしは個人的には、ソチオリンピック直後の世界選手権での
真央ちゃんの演技…特にSPで、すでにその成熟を感じていました。
ソチオリンピックを終えて、何か重いものを下ろすことができたのかも知れません。
でも、ソチの直後は「もうオリンピックはいい!」と言っていたのに、
また次のオリンピックのことを口にしているので、
やっぱり休養は良い充電だったのかなあと思います。
それから、宮原知子選手はパーフェクトな演技をしました。
真央ちゃんに次いで二位となりました。
でも、フィギュアスケートってよくわからないのは、
ちょっと失敗した真央ちゃんが141.70点もの高得点で、
パーフェクトだった宮原知子ちゃんが134.67点で、
8点もの大差がついてしまうということです。
浅田真央——————
技術点:71.88
構成点:69.82
合計:141.70
宮原知子——————
技術点:71.70
構成点:62.97
合計:134.67
技術点は納得かなあ。
あまり細かいことは詳しくはないのでアレなんですが、
真央ちゃんはトリプルアクセルを飛んだということで、
技術点は稼げたのでしょう。
だから、二人の差は演技構成点だったということですね。
演技構成点は不思議な点数で、わたしは細かい点数よりも、
かつての6点満点時代の芸術点のように、感情的にというか情緒的にみてしまいます。
そう考えると、この差はやっぱり納得かも知れません。
真央ちゃんの持つ、華やかさとか、成熟した演技が、
ふさわしい高得点として正しく評価された、というような気がします。
ただ、いつでもそう感じるわけではないですし、
宮原知子ちゃんについて言えば、これほどパーフェクトな演技をしているのに、
今後一体何を基準にどういう方向に努力していったらさらなる高得点がねらえるのか
全くわからないといったところです。
ただ、単なるわたし個人の感想でしかありませんが、
やっぱり真央ちゃんの演技の方がとても感動しました。
何が違うのか言葉で説明するのは難しいのですが…。