ポートフォリオの表紙のデザインはを、転職活動でどうする? ということについてお話ししたいと思います。
グラフィックデザイナーが転職するときの必須アイテム、「ポートフォリオ」ですが、表紙は一体どんな風にしたらいいのか
迷うところです。これに関するヒントを、自分の経験をまじえて提案してみます。
●提案1 シンプルな表紙
文言:
Portfolio
2010〜2015
(年代は入れなくてもいいですが、場合によっては入れる)
自分の名前(英文)
これらの文字要素だけを使った表紙。
参考までに▶ポートフォリオの表紙、シンプルな案です。
シンプルですが、タイポグラフィということを意識して、カッコ良く作れればベストです。
●提案2 ポートフォリオの内容がわかるコンテンツ風
Portfolioというタイトルと自分の名前(英文)だけでなく、
アイキャッチ画像を一緒につけて、
・Editorial
・Advertising
・Sales Promortion Tools
など、コンテンツ風に作ります。
●提案3 目をひくビジュアルをつくる
Portfolioというタイトルと自分の名前(英文)だけでなく、メインのビジュアルになるように作ります。
一番むずかしいですが、また楽しくもあり、自分らしさもアピールできるので、良いと思います。
・作品の中からいくつか選んでコラージュして一つのビジュアルにする
というのは、もっとも手軽にやれそうな気がします。
イラストが描ければ、イラストを使ってもいいと思います。
デザイナーはイラストが描けなくてもOKですが、描ければ重宝されます。
▶参考までに、わたしが最後の就職活動で使っていたポートフォリオの表紙です。
どの案にも、メアド、住所、電話番号などをリストにして入れるのも良いと思います。それぞれにピクトグラムのような
オリジナルアイコンをつければ、「マークも作成できる」アピールにもなります。
ただ、最近、個人情報についてはあれこれ厳しくなっています。
提出してしまうものや、ネット上にデータとしてアップロードするポートフォリオは、個人情報は入れない方が良いと思います。
(削除してほしいと言われたことがあります)でも、持参してその場で見せるものには、入れても良いと思います。
●表紙はつくらないのも一つの方法
KingJimの黒のクリアファイル20ポケットのようなものの場合、背表紙の部分に、Portfolio、年、氏名などをデザインして入れてしまい、ファイルの1ページ目からはいきなり作品を入れていくのもアリだと思います。
(あとで思い出しましたが、一番最初の作品集はそうしていました。)
1ページ目には新聞広告の全15段のものを縮小プリントして入れていたので、作品自体が表紙のビジュアル的役割を果たしていたということもあります。
ですから、自信作や代表作などあれば、それを一ページ目に表紙を兼ねて入れてしまうのもいいかも知れませんね。
● ポートフォリオ 表紙 転職 タイトルの文言は?
ポートフォリオのタイトルとしては、下記の3つを使ったことがあります。
Portfolio
作品集
Works
個人的には Works というのが好きです。日本語プラス英文も良いと思います。PORTFOLIO や WORKS と、大文字という手もあります。
※デザイン関係ではない人に「実績紹介」というタイトルを提案していただき、
恐る恐る使ってみましたが……デザイン関係者には全く通用せず…速攻やめました。
● 使っていたファイルは?
○KingJimの黒のクリアファイル20ポケット
(ポケットの1ページ目を「扉=表紙」と考えていました。
余裕があれば背表紙もデザインするといいです。)
○無印良品などの表紙が透明タイプ
(ポケットの1ページ目が、完全に見えるので、
表紙の役割を果たしてくれます。)
※最初は余白まで考えてB4ファイルを使っていましたが、
フットワークを軽くするため、途中でA4にしました。
転職活動は、速さ(早さ?)が命だったりします。
● 転職活動はスピードが命
あれこれ悩んで活動がストップしてしまうのは
最もよくないことだと思いますので、
迷うようであれば、
まず、タイトルと名前だけのシンプルなものでスタートし、
合間をみてバージョンアップしていくことをオススメします。