デザイナー転職ポートフォリオ

ポートフォリオ(作品集) グラフィックデザイナーの転職に使うもの色々

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ポートフォリオ(作品集) に関する記事です。

転職活動で必要になってくるポートフォリオ(作品集)は主に3種類です。

・面接に持っていくためのポートフォリオ(作品集)
・人材紹介会社に登録したりPDFにするもの
・応募書類に添付する簡単なポートフォリオ(作品集)

この3つです。

就職活動中の方の参考になればと思い、
就職活動の体験を通じて書いています。

今日は、ポートフォリオ(作品集)についての3回目になります。
私が作成したポートフォリオの種類と注意点についてのまとめです。

ちなみに、このとき、わたしのデザイナー実務経験は7年でした。
デザイナーになって数年経っている人には参考になるかも知れません。

・面接に持参するポートフォリオ

得意分野を中心に編集しました。
メインのポートフォリオです。

長年デザイナーをやっていると、作品はたくさん持っていたりします。
悩みどころは、

「どういう順番でファイルにいれようか?」

という編集面かな? と思います。

わたしの場合をお話しします。
黒いキングジムのA4ファイル1冊(ペラ40ページ分)に入るものを使いました。


キングジム クリアーファイル カラーベース W A4S 132CW 黒
(アマゾンへ)

上記のようなよくあるものです。

作品は基本的にすべてスキャンしてデータ化したものを使いました。
キングジムのファイル1冊は40ページあります。

40ページ分、インデザインでひととおり作り上げ、
プリントアウトして1枚ずつファイルに入れました。

・1ページ目は表紙(扉)にして、
目をひくビジュアルにすると良いと思います。
でも、持参するポートフォリオに関しては、表紙は必須ではないと思っています。

わたしは活動の途中でPDFでデータ化したものを人材紹介会社で求められることが何度もありました。
PDFにすると表紙がないと何がなんだかわかりません。

最初から表紙をつくってしまえば、PDFにするときにラクです。

・見開きしても、単ページでも、見やすいように作るといいと思います。
・ノンブルはつけない方が、あとで入れ替えたりできるので便利です。

最初は40ページ1冊にまとめていました。

でも、途中で、エディトリアル1冊、それ以外1冊に分けました。

会社によって入れ替えなくて済むので便利だと、あとで気づいたからです。

多すぎても相手は見飽きてしまいます。
だから、1冊か2冊にまとめたほうがいいと思います。

個人的には3冊目で見る側の限界は訪れるような気がします。
3冊以上持って行ったこともありますが、
面接する人のページをめくるスピードが速くなったりしたのを感じました。

相手が飽きてしまうこともそうですし、
相手がわたしのことを把握するのに1冊か2冊あれば十分に思えました。

持参するファイルは、B4やA3など、大きな方が本当は良いのかも知れません。
以前はB4にしていましたが、
フットワークを重視し、A4サイズに統一することにしました。

★現物について
また、特に訴求したいものがあれば、現物を別に持参するか(ページものなど)、
入ればファイルの該当するページに入れておきました。
全部の作品の現物を持参する必要はない…というか、大きなポスターや、表紙だけデザインした書籍を全部持っていくのは無理…
(ですが、可能ならば現物はあった方がいいと思います。)

また、現物は、現物をファイルに入れるだけでもポートフォリオになります。
提出してしまうものは、現物が手元に残らなくなるのでコピーをとらなくてはなりませんが、ファイルにおさまるサイズのものならば、面接に持参するものは現物だけでも十分ではないかと思います。

・人材紹介会社に登録するポートフォリオ

・面接に持参するポートフォリオと同様の、得意分野中心のもの1冊。
・時系列のポートフォリオ(職務経歴に沿って別に編集したもの)1冊。
どちらも40ページ分のA4ファイルに収めました。

実を言うと「時系列」で作品をならべたポートフォリオ(作品集)は、本来必要ないです。
それでもわたしが「時系列」のポートフォリオを作ったのは、登録する人材紹介会社で求める会社があったからです。

でも、時系列のポートフォリオを登録した会社で、有効な紹介をくれた会社は一つもありませんでした。

ちょっと強調します。
「一つもありませんでした。」

人材紹介会社によって、なぜ「時系列」のポートフォリオ(作品集)を欲しがるのかというと、

「紹介する企業にわたしたちデザイナーのプロフィールを説明したいため」
それから、
「担当営業がわたしたちデザイナーのことを理解するため」です。

「時系列」のポートフォリオ(作品集)を求める紹介会社や営業マンは、ほぼ例外なくデザイナー経験がありません。
そもそもあまりデザイナーのことを理解していない人たちです。

プロフィールというスペックでしか判断することができません。

作品がないと、「一体この人は何をやっていたのか?」説明できないからというわけです。

でも、言いかえれば
「時系列」のポートフォリオはデザイナーや業界のことをあまり理解していない営業マンを助けてあげられるものです。
だから、「得意分野中心」のポートフォリオ(作品集)と、「時系列」のポートフォリオ(作品集)の2つがあれば万全です。

私自身はあまりスペック(プロフィール)が良くないデザイナーでした。
・美大や専門学校を出ていない
・40歳すぎていて高齢な方
・デザイナーになったのが遅く、歳のわりに経験が少ない

「時系列」のポートフォリオ(作品集)は、このようなよくないプロフィールも浮き彫りにしてしまいます。
おそらく有効な紹介が一社もなかったのは、早い段階ではじかれてしまったのだと思います。

でも、逆に言えば、
・まだ十分に若く
・美大や専門学校を出ている
・充実した経験のある

という、プロフィールの良い人にとっては有利なものとなるかと思います。
そういう人なら、「時系列」のポートフォリオ(作品集)でもアピールできるのではないかと思います。

「得意分野」のポートフォリオ(作品集)でなければならないケース
たとえば、こんな人がいたとします。

・未経験でデザイナーになったとき、エディトリアルからスタートした
・でも広告系のデザインにも魅力を感じていて、広告系に転職した
・でもやってみてはじめてエディトリアルのほうが自分に向いているのだとわかった。
・今回の就職活動ではエディトリアルに戻りたい

このような人だったら、間違いなく「時系列」の ポートフォリオ(作品集) は不利です。
「時系列」の世界では「直近の経験」が最も重視されたりするからです。

「得意分野」のポートフォリオ(作品集)だったら、
冒頭に、古くても過去にやったエディトリアル作品を持ってきて、
得意分野として強調することができます。

「今度はこういう分野をやりたい」という思いがある人なら特に、
やりたい分野を「得意分野」としたポートフォリオ(作品集)をオススメします。

・応募書類として送付する軽いタイプの ポートフォリオ(作品集)

A4ペラ2枚に収めるようにしていました。(多くても3枚まで)
応募書類として送付する作品は、得意分野に合わせたカテゴリーごとに
A4ペラ1枚か2枚におさめるようにつくりました。
主に3パターンの組み合わせになりました。
・パターン1:エディトリアル2枚
・パターン2:SPツールを2枚
・パターン3:エディトリアル1枚とSPツール1枚
(応募先の得意分野が不明な場合は全部パターン3)


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まとめ

・作品はすべてスキャンしてデータ化し、
インデザインかイラストレーターでレイアウトしました。

・どの書類もPDFにできるようにしておきます。

・キャプションをつけます。

わたしの場合は、

作品のタイトル
クライアント(具体的なクライアント名でなく、旅行会社など業種を書くといいです)
種類(雑誌広告など)、サイズ
掲載誌、発行年月、
制作した時期と会社
担当業務
などです。

見た目がいのちなので、

・見栄えの良い作品をチョイスする

・クリーンにカッコよくつくる

・一冊の作品集という意識で編集、デザインする(柱やフォントの統一など)

・スーパーファイン用紙など、きれいに出る紙でプリントする

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このブログの運営者


Ema。性別:女性 年齢:50代前半。グラフィックデザイナー。現在フリーランスデザイナー歴約2年。元勤め人デザイナー歴約15年(失業期間含む)。高齢でデザイナーになった高齢者デザイナーです。40代で3度解雇になるなど、転職経験も豊富。

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