「雑誌のリデザイン」をするにあたって、
今回は「コンセプト」について書きます。
リデザインをする前に、コンセプトを決めなければなりません。
どの記事をリデザインしたいか、決めながら考えてもいいですし、
ひとまず記事を選んだあと、レイアウト模写をしながら考えてもいいです。
でも、デザインをする前には決まっていないと、デザインそのものにとりかかれません。
場合によっては、だいたいのコンセプトを決めてから、
そのコンセプトを表現しやすい記事を選んだ方がやりやすいかも知れません。
リデザインは、
・同じ雑誌で別の案としてつくる
・別の雑誌のテイストに変える
という、大きく2つのコンセプトがあります。
同じ雑誌の別の案としてつくる場合
・連載の記事などで、「年が変わったのでデザインをリニューアルしたい」
・もう1案出して欲しい
このような場合は、その雑誌に載せても違和感のないリデザインにする必要があります。
元のデザインに引きずられず、どこまで変えられるかが難しいところです。
「元のレイアウトを同じ雑誌に載せる別の案にしました」というのがコンセプトになります。
別の雑誌のテイストに変える場合
例えば、男性向けの旅行雑誌に載っていたホテルの記事を、
写真などの原稿はそのままで、女性向けの旅行雑誌用に作りかえるとか、
本やCDの紹介ページを別の雑誌風に作りかえるなどです。
ガラっとイメージを一新させたようにみせるのには、
こちらの方がやりやすいかもしれません。
ただ、どんな記事でもこれが可能ではないので、これは見極める必要があります。
例えば女性ファッション誌のファッションの記事を男性向けに変えることはできません。写真そのものが使えないからです。
やりやすい記事を見つけるのが難しいところです。
「雑誌『○○』の記事を雑誌『△△』風に作り替えてみました」というのがコンセプトになります。
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