美大卒がグラフィックデザイナーの就職に有利なのはなぜでしょうか という記事です。美大というのは、「デザインや美術の専門的な学校の代表的なもの」として書きました。専門学校や、高校の商業デザイン専攻なども含んでいます。
「どうして美大出身の人が、グラフィックデザイナーの就職には有利なんでしょうか?」
と、スクールの先生に質問したことがありました。
まだ、未経験で、DTPデザインスクールというのに通い始めた頃でした。
私は美大は出ていません。美大を卒業した人が、同じ会社に私よりも後から入社してきてはデザイナーになっていくのを見て、悔しい思いをしていたことから、この質問は出てきました。
大学を出たからといって、自分の専攻していたものが、就職に有利に働くとは限らないのが現実ですが、美大に限っては随分有利に働くケースが多いように感じられました。
ちなみに、先生は美大を卒業した人でした。
先生の答えはこうでした。
「美大出の生徒は、やれと言わなくても、いつまでも黙々と自分の作品をつくり続けるからだと思う。スクールでも時間ギリギリまで残ってやってるのは、たいてい美大卒だね。」
なるほどなーと、思いました。
言い換えれば、こういう姿勢が、グラフィックデザインの仕事の現場には求められるということです。
「いつまでも黙々と自分の作品をつくり続ける姿勢」があれば、美大出ではなくてもやっていかれます。
また、美大卒の学歴が、履歴書の最終学歴に載っていれば、それだけでもデザイナーの就職には有利に働きます。
パッと見で「デザイナーだ」と、多くの人が反射的に思うでしょう。
ですから、余裕があれば、美大に行くのは良い選択だと思います。