えまノート

グラフィックデザインの仕事や転職のこと、勤め人だった頃からフリーになった現在のこと、ブログのことなどを綴っています。

160303アイデアの方向性の説明-01

グラフィックデザインのアイデアの絞り方

2016/06/24

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グラフィックデザインのアイデアの絞り方というテーマでお話ししたいと思います。

前の記事(>>>デザイン案出しの方法---バリエーションをもっと出すために。)で、アイデアはいくらでも無限に作り出せるのだということをお伝えしました。

今回は逆に「アイデアの絞り方」についてお話しします。
実は、アイデアは、いくらでもあるからこそ、「絞り方」の方がむしろ大事で、ここを押さえないと、「どれにするか決定する」ということができません。

通常は、アイデアは出してから絞るのではなく、
「先に方向性を決めてから」
「その範囲内でアイデア(提案)を出す」
「そしてその範囲内でアイデア(バリエーション)は無限にある」
「出過ぎたら、ここでさらに絞る」
という順番です。
160303アイデアの方向性の説明-01

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アイデアの方向性を決める要素

①クライアントの要望

これが最も大事です。
これなくして、グラフィックデザインは成り立ちません。
グラフィックデザインは二次的な仕事です。
「何かを伝えたい誰か」がいて初めてグラフィックデザインが登場します。
・どんな媒体を作りたいか?
・売りたい商品は何か?
・サイズは?
・何をしてほしいか?
・コンセプトは?
・ターゲットは?
・入れるべき要素は? 
・何案必要か? 等

ここで殆ど「OKの範囲」が決定できます。
この「クライアントからの要望」から外れてしまうと、どんなに面白そうなものでも、すべてNGとなります。

この最初の打ち合わせで、相手の話をきくときは、アタマの中で「これから自分がつくるもの」をイメージしながら聞くようにしましょう。
イメージできない疑問点は、質問してみます。

クライアントと直接はなしが出来るとは限りません。
上司だけがクライアントに行き、帰ってきてから社内で自分と打ち合わせというようなこともあります。
上司の話からクライアントの要望を聞き出すようにします。

上司が先に、すでにアイデアを考えていて、それを作って欲しいということもあります。

その場合は、上司の意見もクライアントの要望の一つとなり、方向性がさらに絞られます。

②クライアントについて調べる

(クライアントとの打ち合わせに参加できるのであれば、それより前にもある程度調べた方が良いです。)
ここから先は、自分なりに「クライアントの要望」に答えていくための作業になります。

クライアントが自社サイト持っていたり、何か媒体を発行しているなら、それを見たりして、「クライアントがどんな会社か(人か)?」自分なりに理解していきます。
できれば、クライアントが「それらを気に入っているかどうか?」確認できると、答えをみつける大きな手がかりになります。
もし気に入っているのなら、それに近いものやマッチするものが良いですし、気に入らないのなら、イメージを変える必要があります。

「クライアントがどんな会社か(人か)?」知ると言っても、すべて、何もかも知る必要はありません。
「どんなイメージが似合うか?」という観点で、造形的に自分で「色や形やテクスチュア」を決められるように調べます。

③競合他社について調べる

競合他社についても、ネットなどでできるだけ調べます。
これは、アイデアがかぶらないようにするためにもとても大事なことです。

「新しい」と思って提案しても、たまたまライバル社と同じようなイメージなってしまうのはNGです。

④類似の媒体について調べる

類似の媒体というのは、今回作るのが健康に関するカタログだとしたら、健康に関する雑誌も調べるというようなことです。
これも、アイデアがかぶらないようにするためにもとても大事なことです。
また、「クオリティのチェック」にも重要です。

クオリティは追求したらキリがありませんが、すでに世の中に出回っている同じような媒体のクオリティに、最低でも追いついているように作るようにします。
クオリティを上回ることができればさらに良いですが、なかなか難しいです。

⑤過去のクライアントの媒体について調べる

もし作るのが雑誌で、過去号が手に入れば、可能なかぎりチェックします。
「前号と同じ色」など、デザインがかぶったりしてNGにならないようにする必要もあります。
先にも言いましたが、クライアントが「気に入っているのか、気に入っていないのか」わかれば答えは絞られてきますが、もし確認できないのなら、
A案 過去の号と近い案
B案 過去の号と違って○○というコンセプトの案
として提案のアイデアにしてしまうこともできます。

⑥ターゲットを決める

クライアントがターゲットを決め切れていないこともあります。
その場合は、
A案 20代のシングル女性をターゲットとした案
B案 ファミリー向けの案
など、ターゲットを切り口にして提案のアイデアを出すこともできます。


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⑦費用がかかりすぎるNG。技術が伴わない没。

撮影の時間や費用がなければ、写真を撮影するという手段はあきらめなければなりません。
素材集などから探したりします。
イラストレーターに頼む費用がなく、イラストが難しくて描けないときは、その案はあきらめます。


ここまでくれば、もうすでに、いくつかサムネイルが描けるかも知れません。
自分が何を作るべきか?
どんな写真を選べばいいのか?
どんな色がいいか? 見えているかも知れませんね。


最後に…
制作に十分な時間が与えられていないかも知れません。
「明日」出さなければいけないかも知れません。

調べることは、完璧にやろうとしたらキリがありません。
・30分 クライアントについて調べる
・60分 競合他社について調べる 等
短納期ならそれなりの時間を割り振って、スケジュールを立ててやってしまいましょう。


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